※本ページは広告による収益を得ています。

念仏札

一遍上人語録

門人伝説

 門人伝説20

また云(いわく)、極楽はこれ空無我の浄土なるが故に、善導和尚は、「畢竟悄遥離有無」と曰へり。往生人を説くには、「皆受自然虚無之身、無極之体」といへり。

されば名号は青黄赤白の色にもあらず、長短方円の形にもあらず。有にもあらず無にもあらず。五味をもはなれたる故に、口にとなふれどもいかなる法味ともおぼえず。すべていかなるものとも思ひ量るべき法にもあらず。

これを「無疑無慮」といひ、十方の諸仏はこれを不可思議とは讃へ給へり。ただ声にまかせてとなふれば、無窮の生死をはなるる言語道断の法なり。

 

自力の善は◀ ▶自力の時

 

上巻

下巻

 

 





ページのトップへ戻る