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念仏札

一遍上人語録

門人伝説

 門人伝説35

また云(いわく)、称名の外に見仏を求むべからず。名号すなはち真実の見仏なり。肉眼をもて見るところの仏は、真仏にあらず。もし我等当時の眼に仏を見ば、魔なりとしるべし。但し夢にみるには実なる事も有るべし。夢は六識を亡じて、無分別の位にみる故なり。このゆゑに釈には「夢定(むじょう)」といへり。

 

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