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念仏札

一遍上人語録

門人伝説

 門人伝説54

また云(いわく)、念仏三昧は無色無形不可得の法なり。功能なし。名号は能成の法なり。万法は所成の法なり。故に「法はすなはち三賢・十地の万行の智慧を熏成す」と釈せり。弥陀の色相荘厳のかざり、皆もて万善円満の形なり。極楽の依正二報は万法の形なり。来迎の仏体も万善円満の仏なり。往生する機もまた万善なり。万善の外に十方衆生なし。

「一坐無移亦不動《一たび坐して移ることなく、また動かず》」とは、念仏三昧すなはち弥陀なり。彼此往来なし。「無来無去不可思議不可得」の法なり。いかにも来迎の姿は万善の法なり。諸行往生と云は実なり。諸行の外に機なし。往生は機こそすれ。諸行を本願といふこそ、無下に法の子細をしらずしていふ事にてあれ。

 

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