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念仏札

一遍上人語録

門人伝説

 門人伝説78

また云(いわく)、臨終念仏の事。皆人の死苦病苦に責められて、臨終に念仏せでやあらむずらむとおもへるは、これいはれなき事なり。念仏をわが申しがほに、かねて臨終を疑ふなり。既に念仏申すも仏の護念力なり。臨終正念なるも、仏の加祐力なり。往生においては、一切の功能、皆もて仏力・法力なり。

ただ今の念仏の外に、臨終の念仏なし。臨終即平生なり。前念は平生となり、後念は臨終と取るなり。故に、「恒願一切臨終時」と云なり。只今、念仏申されぬ者が、臨終にはえ申さぬなり。遠く臨終の沙汰をせずして、よくよく恒に念仏申すべきなり。

 

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