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念仏札

一遍上人語録

門人伝説

 門人伝説85

また云(いわく)、我法門は熊野権現夢想の口伝なり。年来浄土の法門を十二年まで学せしに、すべて意楽をならひうしなはず。しかるを、熊野参籠の時、御示現にいはく、「心品のさばくり有るべからず。この心は、よき時もあしき時も、迷いなる故に、出離の要とはならず。南無阿弥陀仏が往生するなり」と云々。

我この時より自力の意楽をば捨て果てたり。これよりして善導の御釈を見るに、一文一句も法の功能ならずと云事なし。玄義のはじめ、「先勧大衆発願帰三宝」といへるは、南無阿弥陀仏なり。これよりをはりに至るまで文々句々みな名号なり。

熊野の本地は◀ ▶一代聖教の

 

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