時衆開祖、一遍上人のファンサイト
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門人伝説109
また御往生のまへ、〈正応二年八月九日より十日にいたる〉紫雲のたち侍るよしを啓し奉りければ、上人云(いわく)、「さて今明は臨終の期にあらざるべし。終焉の時はかやうの事はいささかもあるまじき事なり」と。上人常の仰せにも、「物もおほらぬ者は、天魔心にて変化に心をうつして、真の仏法をば信ぜぬなり。何も詮なし。ただ南無阿弥陀仏なり」としめし給ひぬ。
御往生のまへ◀ ▶わが門弟子におきては