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念仏札

一遍上人語録

門人伝説

 門人伝説42

また云(いわく)、唯信罪福のものは、仏の五智を疑ひて、みづからが情をもて往生を願ずる故に、往生はしながら花合の障りあり。六識の凡情をもて、たとひ功徳を修し、観念を凝らすとも、能縁の心虚妄なれば、所縁の浄土も亦もて実体なし。

極楽は無我真実の土なれば、自力我執の善をもては、またく生ずべからず。ただ弘願の一行をもて往生を得べし。しかれば凡夫の意楽をもては生ずべからず。畢命為期の称名の外に、種々の意楽をもとむるは、真実の仏法を仏法をしらざる故に往生すべからず。

 

往生といふ事◀ ▶無心寂静なるを

 

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