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門人伝説44
また云(いわく)、念仏の機に三品あり。上根は、妻子を帯し家に在りながら、著せずして往生す。中根は、妻子をすつるといへども、住処と衣食とを帯して、著せずして往生す。下根は、万事を捨離して、往生す。 我等は下根のものなれば、一切を捨てずは、定めて臨終に諸事に著して往生をし損ずべきなりと思ふ故に、かくのごとく行ずるなり。よくよく心に思量すべし。一切の仏法は心品を沙汰す。外相をいはず。心品の捨家棄欲して無著なる事を上輩と説けり。
また云(いわく)、念仏の機に三品あり。上根は、妻子を帯し家に在りながら、著せずして往生す。中根は、妻子をすつるといへども、住処と衣食とを帯して、著せずして往生す。下根は、万事を捨離して、往生す。
我等は下根のものなれば、一切を捨てずは、定めて臨終に諸事に著して往生をし損ずべきなりと思ふ故に、かくのごとく行ずるなり。よくよく心に思量すべし。一切の仏法は心品を沙汰す。外相をいはず。心品の捨家棄欲して無著なる事を上輩と説けり。
無心寂静なるを◀ ▶法照禅師の云