※本ページは広告による収益を得ています。

念仏札

一遍上人語録

門人伝説

 門人伝説64

また云(いわく)、「一念弥陀仏、即滅無量罪、現受無比楽、後生清浄土《一たび弥陀仏を念ずれば、即ち無量の罪を滅し、現(このよ)には無比の楽を受け、後(のちのよ)は清浄の土に生ず》」といふ事。無比の楽を世の人の世間の楽なりとおもへるはしからず。これ無貪の楽なり。

その故は、決定往生の機と成りぬれば、三界・六道の中にはうらやましき事もなく、貪すべき事もなし。生々世々流転生死の間に、皆受けて、すぎ来たれり。然れば一切無着なるを無比楽といふなり。世間の楽はみな苦なれば、いかでか仏祖の心愚にして、無比の楽とは曰ふべきや。

 

三界は◀ ▶楽に体なし

 

上巻

下巻

 

 





ページのトップへ戻る