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念仏札

一遍上人語録

消息法語

或人、念仏の法門を尋申けるに、書てしめしたまふ御法語

念仏往生とは、念仏即往生なり。南無とは能帰の心、阿弥陀仏とは所帰の行、心行相応する一念を往生といふ。

南無阿弥陀仏と唱へて後、我心の善悪是非を論ぜず、後念の心をもちひざるを、信心決定の行者とは申すなり。

只今の称名のほかに臨終有るべからず。唯南無阿弥陀仏なむあみだ仏ととなへて、命終するを期とすべし。南無阿弥陀仏。

 

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